関東東北自転車旅13(みんなのカフェ マルシェ~県道80号線熱海大仁線~K’s house Ito Onsen~天城山(万次郎岳~万三郎岳(最高峰))

「いいか・・・山を登ることなんて簡単だ。五体満足な肉体と1歩1歩歩く気力さえあれば誰でもできる。ただほとんどの人間はそんなことさえしない、やろうとさえしない。できないやらない理由だけを探し、行動さえしない。実物な山でさえ登りきれない奴が・・・人生に起きる山を登りきれるわけないだろう!」

 

・場所は、静岡県伊豆の国市そして伊豆市。そこから修善寺駅から県道80号線熱海大仁線を経て、伊東市に向かうことになる。

 

<2023年5月17日>

・「みんなのカフェ マルシェ」(静岡県伊豆市

 小さい店ながら、良い空間、雰囲気の良い空間、と感じ出発してすぐだが寄ってみた。

 

・メニューを見て注文したいと直感的に思った「チャイ」。インドの飲み物ということは知っている。沢木耕太郎の「深夜特急1」で、まずはじめにプロローグとしてインドのデリーが舞台であった。1泊140円の安宿、1ドルあればどうにか一日が過ごせてしまう。日がな一日中特に何もすることがなく、近所の安食堂に行き、倹約のため朝食はチャイ1杯で済ます。チャイ1杯7、8円・・・そのようなインドでの過ごし方の描写からはじまる。

 

・なので、チャイを飲んでみたくなった。そのような理由である。本場インドのチャイほど甘くはなく、より甘さが欲しいならと言われたが、ちょうど良い甘さのチャイであった。

 

店の人も忙しくもゆとりがありそうで、なんとなくずっといたい、と思わせる空間のカフェであった。軽く私の旅の詳細の話で弾んだ。

 

・県道80号線熱海大仁線(静岡県伊豆市大野近辺)

道端の気になった色とりどりの花々

 

・「K‘s house Ito Onsen」(静岡県伊東市

 

入り口からの中

 

中から伊東大川の風景が見える

伊東市のゲストハウス・・・事前に得た情報では日本人よりも外国人の方が多い・・・実際に泊まってみてその通りだと感じた。私の泊まった相部屋も3人のうち2人も外国人だった。1階の談話室?にも、覚えている限りはフランス人、ドイツ人の男女。本当に日本ではなく、そのゲストハウス内がよその外国に来たように感じた。

 

・さて、ここからおそらくこれからの旅のある意味一番の目的「世界中の人と知り合い、友達や仲間をつくる」最初の一歩になるのでは?と感じたエピソードである。

 

・台所で夕食の準備をしていると、台湾出身の女性(確か70歳代)Lee yuehさんが話しかけてきた。私が今のところ英語はほぼ分からない。だが、私が日本人だと知ると下の画像の談話室で私と話したいという希望を読む取ることができた。入り口から奥にある談話室でLeeさんと主に「紙に英語や日本語を書きながら、お互いの言いたいことや意志を伝えあう」形で、なんとか話し、お互いのメールアドレスを伝え合うこともできた。私の本ブログも見てほしかったが、日本語オンリーのためLeeさんは分からないということ。いずれ「英語のブログを書いたらお伝えする」と伝えて、台湾人Leeさんと交流をするきっかけをつくることができた。今後、Leeさんとの交流はどうなっていくのか分からないが、深めていきたいと思っている。

・このような国際的な交流は、まったくの偶然であるが、心の奥底で願望をしていたことが現実に起こったということは、いよいよ国際的交流をするべき時・・・という神様のお知らせなのかもしれない。

 

<2023年5月18日>

・甲武信ケ岳では、朝食なし空腹状態での登山で足ですら動かすのに一苦労などのひどい目にあった教訓を生かし、朝食(ジャガイモ、たまねぎ、にんにくスライス、パセリ、ペンネ、ライスパスタをコンソメスープで煮たもの)をしっかり作って腹ごしらえをする。これからも特に登山をする日の朝食はしっかり腹ごしらえをして臨むつもりだ。これが失敗から学ぶフィードバック(振り返り、改善)である。

 

伊東駅からバスで、天城山の登山口「天城縦走登山口」に向かう。

 

万次郎岳から万三郎岳(最高峰)を渡り、再び縦走路入り口に帰ってくるルートとする。

 

・コースはオーソドックスであるが、暑いくらいの陽気で何より虫(ブヨ)が身体にまとわりついてくる。虫よけスプレーを忘れてしまったのを後悔する。

 

四辻到着。左に行き、万次郎岳をまず目指す。

 

万次郎岳山頂

 

万次郎岳から見える東伊豆町あたりの風景

 

馬の背から見る万三郎岳。これまでも一番目にするピンクの花のシャクナゲ

 

まったく開けていない登頂の万三郎岳山頂に到着。自転車ライダーの姿で登山を行うのはもう定番になっている。

 

・このあと無事にバス停まで戻り、再び伊東駅へ。K’s houseでもう1泊の予定である。

関東東北自転車旅12(いちごいちえ~ステップハウス~和漢喫茶咲良~御殿場から見る富士山~柿田川湧水)

「この世界の様々な姿を見たい!」

 

・甲武信ケ岳から下山し、次の天城山に移動する。その行程での印象に残った喫茶店や風景がある。私は喫茶店は純粋に食べ物や飲み物に惹かれることもあるが、何より店の外側そして店内の雰囲気、「店を通じての何かしらの交流きっかけの場」として期待をしている。

 

<2023年5月13日>

・BEKERY CAFEいちごいちえ(山梨県都留市)。

 “いちごいちえ”という大切にしていきたい言葉に惹かれ入店したベーカリーそして喫茶店。「人間との出会い」「絆」「仲間意識」そのようなお金を積んだだけでは手に入らない「実態のない尊いモノ」。

 

ベーカリーなのでパンを選び、店の中でドリンクと一緒に食べることもできる。席から店の入り口の画像

 

頼んで食べたのは「アップルのパン」と「メロンパン」そして「ダージリンティー」である

・店を出るときに、若い女性店員に「メロンパンのメロンの風味が非常に濃い、今まで食べた中で一番好きなメロンパンでした」と素直な感想を伝えた。

 

・5月13日から5月14日の2泊は山中湖村平野の「ペンション&貸別荘ステップハウス」にお世話になった。5月14日は雨の中でステップハウス近くのカフェ「Tarte Caféタルトカフェ」までステップハウスのご主人に車で送迎をしていただいた。

 

5月15日、出発直前にご主人の母親に撮っていただいたペンション前の画像

 

<2023年5月15日>

・和漢喫茶 咲良(サクラ)(静岡県御殿場市)。

「お茶」がメインの喫茶店に惹かれて来店。ハーブティー、紅茶、各国のお茶に少し興味があったということもある。店の外見は布団店と一緒になっており、来たときは通り過ぎてしまった。

 

カウンターから見た店内

 

ちょっとしたお茶の博物館的展示 左の瓶には各国のお茶が入っている 反対側がメインだが、なんと画像を取るのを忘れた。「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」(古賀史健著)(ダイヤモンド社)を読んで勉強しよう。

 

注文は「チョコと甘酸っぱい恋のケーキ(男性がこれを言うのは恥ずかしいが(笑)と「けっこう良いよブランド」の紅茶。それらが下の画像である。真ん中のは確か5分(正確に覚えていないのは申し訳ない)の砂時計である。落ち切ったら、紅茶をカップに注いでくださいと言われた。

 

紅茶の成分の書かれたメニュー

 

ダシガラに黒豆も入っていたので、黒豆もそのまま全部食べてしまった

 

・食べた後は、店を出る前に店員でもあり、「一般社団法人ティーコンシェルジュ協会 御殿場校校長」の林素真子さんに瓶のお茶の解説をしていただいた。せっかく解説していただいたのにほとんど覚えていなくて申し訳ない。ド素人なので改めて取材の勉強をします。いくつか印象に残ったものの画像を載せておく。

 

ハイビスカスの茶 少し実際に食べさせてもらったが、確かにすっぱい梅干しの味がした

 

杜仲葉(とちゅうよう)と読むようである。中国原産の落葉高木。

・他にも様々なお茶を解説していただき、誠にありがとうございます。

 

<2023年5月17日>

・その後、御殿場市で2泊をし、さらに南下して出発。その時の富士山の様子。

 

・手作り小麦まんじゅうと書かれている「ふる里まんじゅう」(静岡県裾野市)。腹ごしらえとして、小麦まんじゅうという耳慣れない言葉に惹かれ入店し、赤飯を含めた3種類のまんじゅうを購入。

 

店のまったく逆向きから見た富士山の様子。あのボコッとしている場所は何かと店員に聞いてみた。「宝永火口(ほうえいかこう)」のようで、裾野市からはこうして正面から見えるのである。宝永噴火(1707年)でできた火口である。この時初めて宝永火口という場所が富士山にあることを知ったのである。

 

柿田川湧水群

印象に残っているのは第2展望台にある湧水水瓶であり、そのコバルトブルー?、マリンブルー?の中は必見である。

 

中に魚も泳いでいた

 

・この日は伊豆の国市で1泊した。天城山登山口がある天城高原には自転車では

行かず、伊東駅からバスで行くことに決めた。

関東東北自転車旅11(なめさわキャンプ村~西沢渓谷~甲武信小屋~甲武信ケ岳頂上)

<2023年5月11日>

・「甲武信ケ岳」この山の登山口を登っているとき、そして今まで百名山を登っていて初めて感じた感想「登るのが辛い、楽しくない」

 

・キャンプ場を5時15分に出発した。しかし、朝食をロクに食べなかった(いなり寿司を3個ほど食べただけ)・・・これがこの甲武信ケ岳を登る際の大きな悩みとなる。

 

7時15分に、西沢渓谷登山口ゲート前に到着。ゲート前に自転車を置いていく。

 

7時30分、近丸新道前に到着。帰りは、徳ちゃん新道を帰ってくる予定である。

 

この近丸新道で特徴的だったのが、白い石英の欠片である。なぜこんなにも落ちているのだろうか。

 

・けっこうな急坂は、朝ごはんをほとんど食べていない身体にはこたえる。明らかなカロリー不足である。足が重い。すぐに立ち止まってしまう。休憩を頻繁にしてしまう。足を前に進める最低限のカロリーすら不足していたのだろう。

 

木々の間から見える富士山

 

徳ちゃん新道、近丸新道、甲武信ケ岳に向かい戸渡尾根の3方向への分岐点

 

戸渡尾根の急坂を登り、木賊山(とくさやま)直近の見晴らしポイントに到着。広瀬湖と道の駅みとみ 改めてよく登ってきたといつも振り返る

 

少し霞んで見える富士山

 

ようやく見えた目指す甲武信ケ岳正面。少し三角形だが、瑞牆山金峰山よりは平凡な形と山だ

 

さて、この日は甲武信ケ岳直下の「甲武信小屋」に到着したが、1泊2食で8500円と安かったこともあり泊まることに決めた。さらに身体のカロリー不足も原因である。

 

・年配の男の人2人、そして静岡から来た女の人と、小屋の中で日本百名山の面白い興味深い話をすることができて、結果としてこの山小屋に泊まって良かったと思っている。とくに1人の年配の男の人は、同じく宿泊したベルギー人とオランダ人の青年たちの通訳の役割をしていたことも印象に深かった。その人に聞いたことで特にお心に残ったことは、「ニュージーランド人やオーストラリア人は日本人には寛大である」こと。そして「欧米の人は基本的に英語を話せない日本人には冷たい」ということ。これから他の国に行く予定なので深く噛み締めていきたい。

 

・小屋の中の印象に残ったこと2つ

1つ目は、寒い中、薪ストーブの近くにいたが、「カエルの手と足」を模した薪ストーブであったこと。面白い形であった。

 

2つ目は、「グレートトラバース3」で田中陽希さんもこの甲武信小屋に来ていたこと。田中さんのサインもしっかり飾られていた。

 

<2023年5月12日>

さて、次の日の朝は小屋の朝食を食べ、朝6時ごろに甲武信ケ岳頂上を目指す。小屋から15分くらいで頂上に辿りついた。

 

前々回登った瑞牆山

 

前回登った金峰山

 

・さて、その後は木賊山(とくさやま)、戸渡尾根を引き返し、徳ちゃん新道を今度は降りて西沢渓谷に戻った。この時点では次の山は雲取山と思っていたが、天候の悪化も考慮し、伊豆の天城山にすることに決めた。天城山を登るのは、5月18日になるので、1週間の移動と滞在を途中の山中湖や御殿場ですることになる。

関東東北自転車旅10(チサン・イン甲府石和~140号線北上~なめさわキャンプ村)

「世界を認識するのは日本語で、会話は英語で」

 

<2023年5月10日>

山梨県笛吹市のホテル「チサン・イン甲府石和」で、2泊したあと、北の西沢渓谷に向かう。140号線を北に向かう。

 

・140号線を北上し、西沢渓谷に向かう途中に目についた花々である。「色鮮やかな花」なので、心が洗われる。そんなシンプルな理由で転載することをお許し願いたい。

 

ブドウ畑と赤色鮮やかな花。このような情熱的な赤色に惹かれるのである。

 

笛吹川を渡る橋の手前。この中に、青紫、紫、そしてオレンジ色の花が含まれている。

 

それぞれ拡大したもの

 

笛吹川を渡る橋の上からの奇妙な板群

 

・さて・・・・このような花や奇妙なモノに惹かれる理由。それは私にも明確に分からないのである。転載した私自身にも分からないのだから、第三者にはもっと分からない理解できないであろう。特に、このような旅で出逢った「色鮮やかな花」はできるだけ写真を撮り、こうして転載しようと思う。あえて言語化をするなら、これまでに旅に出ても目にも留めなかった花などに気を配ることにより、少しでも自身の感性を研ぎ澄ますきっかけになるのでは?

 

・とにかく、このような分からないモノやコトに対しても、「言語化」をしてアウトプットをしようと考えている。「なんとなく、好きだ。惹かれる」という感想でもいいのだ。とにかく自分の感じた感想や思い付きや空想や妄想でも、とにかく「言語化をする」ことを心がけようにしたい。

 

・樺沢紫苑の言葉「言葉(言語化)にすれば悩みが消える」

 

・さて、翌日から甲武信ケ岳を登山をする。そのために西沢渓谷登山口近くで宿泊したい。しばらくは晴天が続くことは分かっているので、キャンプ場となる。「なめさわキャンプ村」にした。

 

・テントを張り、とりあえず荷物はすべてテント内に置いて、明日の準備のために「道の駅みとみ」に行くことにした。ずっと坂道のため身軽な自転車でも1時間30分以上は道の駅までかかった。

 

・左のスペースにテントを張っていたら、管理人から右のハウスを使っていいと言われ、お言葉に甘えて使わせてもらった。ここの管理人はとてもフランクで良い意味で時間やお金に関してアバウトである。一言で言うと「融通が効く」。

 

・さて、いよいよ次の5月11日、甲武信ケ岳を登ることになる。

 

関東東北自転車旅9(富士見平小屋~大日小屋~大日岩~五丈岩~金峰山頂上)

<2023年5月6日>

・前日宿泊した富士見平小屋を朝6時15分に出発。前日の瑞牆山では身体がフロー(登山モードの身体)になっておらず、登っては止まりを繰り返したが、本日は足がスムーズに動き快適に進むことができた。

 

・宿泊予定だった大日小屋に到着。中を見てみると、確かにボロい内装だが、思ったより広くなんとか泊まれそうではある。ただトイレはこんな感じだ。

 

・大日小屋から大日岩までの間に木々が開けた風景が見えた。

 

大日岩到着

 

大日岩分岐点、まだ頂上まで1時間50分もかかる。

 

・稜線が開けた峰からの金峰山頂上と五丈岩。左が頂上、右が五丈岩。

 

富士山が見えるが、頭の方に雲が常にかかっている様子。「富士山の笠雲」。田部井淳子著「山の単語帳」(世界文化社)という本を持っているので、山の用語についてより知っていきたい。富士山の雲は非常に顕著な天候の予測ができるようである。「富士山が笠をかぶれば雨」「ひとつ笠は雨、二重笠は風雨」のこと。近日に雨が降るということ。

こちらに、「富士山の雲と天候の関係」のサイトがあるので、載せておく。

https://www.cbr.mlit.go.jp/fujisabo/fuji_info/mamechisiki/b05/index.html

 

・もうすぐ頂上の開けた場所で、一人の外国人と少しの間、話をした。その人は日本語を話せるので助かったが、英語でコミュニケーションとなるとまるで自信がなく、及び腰で勇気を出して会話できなくなる。全世界の人とコミュニケーションを取り、仲間や知り合いを増やすためにも克服したい。これからの人生の「最大の課題」である。

 

五丈岩と鳥居

 

誰もいない金峰山頂上に到着。この旅では日本百名山4座目、通算では日本百名山37座目。

 

昨日登頂した瑞牆山。随分と離れている。

 

・頂上にも岩があり、その岩の向こう側(東側)に回り、次の甲武信ケ岳を見ようと撮った山峰。どれが甲武信ケ岳なのかは分からない。グレートトラバースの田中陽希さんは、山を見て即座に山名を示すことができる人だが、私にはそこまでの山峰認識はまだない。地図と方角を頼りに双眼鏡を駆使して、見つけることができるようになりたい。

 

・山頂を降りた後、再び前日泊まった富士見平小屋に戻り、かき氷と牛丼を食べさせてもらう。その後、みずがき山荘方面を降り、天鳴川を下り、芝生広場そしてみずがき山自然公園キャンプ場に戻る。連休明け近いのか、テントでキャンプ場に泊まるのは私一人であった。初めてキャンプ場に来た5月4日の喧騒さが嘘のようである。天候の崩れは確実なので、まあ私一人になるであろう。改めて、私が変わり者なのが分かった。

 

次の日(5月7日)の雨模様のキャンプ場。祭りのあとと言うべきか。いよいよ瑞牆山金峰山には別れを告げる。

 

関東東北自転車旅8(南牧村から川上村にかけての男山~瑞牆山~富士見平小屋宿泊)

<2023年5月4日~5日>

南牧村から川上村において、ひときわ存在感のある坊主頭のような形の山。その名は「男山」。信州百名山の1つ。標高1851m。その存在感で私はずっと瑞牆山では?と思っていたほどだ。

 

南牧村佐久広瀬のレタス畑の向こうの男山。改めてこれほどの存在感は日本百名山に匹敵する、と実際の姿を見て思ったほどだ。

 

南牧村から川上村にかけて、「一体いつ瑞牆山は見えるのだろうか?」と考えて、峠を越えて川上村に入ったときである。見えるだろうか?中央の少しでこぼこした山を。あれが瑞牆山の部分である。

拡大すると、はっきり見えるはずである。

 

・しかし、瑞牆山全貌を見るためには、106号線「原浅尾韮崎線」の信州峠を越えないと見ることができない。峠を越えることはそこまで甘くない、と自分自身を奮い立たせて峠越えを目指す。

 

・信州から甲州

 

・信州峠を越えた直後の瑞牆山

山梨県北杜市須玉町小尾から見た瑞牆山金峰山。左側の岩と緑に囲まれた山が瑞牆山。真ん中が飯森山。そして右端の山が金峰山

 

瑞牆山(5月5日)(この旅では日本百名山3座目、通算では日本百名山36座目)

さて、「みずがき山自然公園キャンプ場」にテントを張り、必要な荷物だけ持って瑞牆山登山を10時から開始する。キャンプ場から不動池を通っての登山ルートを行く。瑞牆山の特徴は、巨大な岩と植生の融合であろうか。

・まるで九州地方の岩山のようだ。「グレートトラバース2」で、日本2百名山の1つ「大崩山(おおくえやま)」を思い出す。ただ、今回は岩の上を歩く登山道ではないのが、大崩山とは異なると思う。

 

・12時21分、不動池に到着。岩に刻まれた黒模様が、眼を閉じている女性の顔にも見える。

・それにしても、まだ登山に身体がフローになっていない!と感じた。美ヶ原、霧ヶ峰は、自転車でほぼ登った移動したからであろう。本格的な登山はこの山が最初であるのだ。

 

瑞牆山山頂に到着。この旅では日本百名山3座目、通算では日本百名山36座目。まさに岩の上の山頂である。

山頂からの富士山

 

高所恐怖症にとっては、あまりにスリル満点な山頂である

 

次に登る金峰山。真ん中の尖った岩が、金峰山の象徴「五条岩」である。

 

・さて、瑞牆山山頂を降りたあと、次の日金峰山に上るため、富士見平小屋に到着。

 

・かき氷を注文。大日小屋に泊まるつもりで、あったが泊まるにはこの富士見平小屋に話を通すことになる。山小屋主人が言うには、「大日小屋は無料だが、みんなが怖いと言う」。悩んだあげく、素泊まりでこの富士見平小屋に宿泊。

 

関東東北自転車旅7(麦草峠~松原湖湖畔遊歩道)

<2023年5月3日~5月4日>

・5月3日から旅を再開。伊那市から茅野市まで電車で行き、自転車と荷物を取り出し、茅野市から152号線そして299号線のエルヘン街道から八ヶ岳越えをする。麦草峠に到着。

 

・その日(5月3日)は、480号線「松原高原線」の途中で野宿。翌日(5月4日)、6時に出発。7時に、松原湖に到着。東から見る八ヶ岳をじっくり見てみたいということで、松原湖周辺(湖畔遊歩道)を散策することにする。

 

・480号線の入り口から、湖周辺(湖畔遊歩道)を反時計周りに散策してみる。

 

・湖には早朝なのか?釣りをしている中高年の人が大勢いた。そしてその釣りをする人も含めて、とても絵になる、画像映えする場所であると、感じた。

 

松原湖正面に見える、東から見る八ヶ岳の姿。そして湖畔に映る緑の影や山の影、枯草具合も好きな風景である。

 

・湖畔と松の木と八ヶ岳連峰の姿。

 

・色とりどりの鯉のぼり、そして深緑、赤系統の花々の取り合わせも良い。

 

・湖畔中間地点を超えた丸石机と椅子、そして縦に並ぶ釣り人の妙。

 

・水面の美しさと釣り船の妙。

 

・くねった木とそれを合わせ鏡のように映す湖面の妙。

 

・以上、なんとじっくり1時間以上はこの湖畔を周ることに費やした。実際に歩いた時の写真映えをするという感動の10分の1も伝わっていないと思うのが残念である。ただ、今までの旅の中で最も感動と感銘を受けたのは私の中で間違いないのである。

 

・今回は、初春であるが、夏秋冬ともまったく違った風景と訪れる人の写真映え意欲を掻き立ててくれると思う場所である、と信じている。